郵便番号から該当する住所を自動的に入力できるようにすると、入力がはかどり便利です。このレッスンでは、住所入力支援機能を追加する方法を説明します。1 [住所入力支援ウィザード]を起動する▶キーワード
ウィザード p.418データシートビュー p.420テーブル p.420テーブル p.420定型入力 p.421デザインビュー p.421フィールド p.421レポート p.422❶[郵便番号]をクリック❷ここを下にドラッグしてスクロール❸[住所入力支援]のここをクリック❹ここをクリックレッスンで使う練習用ファイル住所入力支援ウィザード.accdbショートカットキーc+S·········· 上書き保存c+.·········· デザインビューからデータシートビューへの切り替え[住所入力支援ウィザード]って何?郵便番号を入力したときに自動的に住所が入力されると便利です。逆に郵便番号が分からないときに、入力した住所から該当する郵便番号を入力できれば郵便番号を調べる手間を省けます。このレッスンで紹介する[住所入力支援ウィザード]を利用すれば、郵便番号から住所もしくは、住所から郵便番号をフィールドに自動入力できるようになります。2 郵便番号を入力するフィールドを指定する[住所入力支援ウィザード]が起動した郵便番号を入力するフィールドを指定する❶ここをクリックして[郵便番号]を選択❷[次へ]を間違った場合は?手順2 〜手順5で[住所入力支援ウィザード]の入力内容や設定を間違えたときは、[戻る]ボタンをクリックしてからもう一度やり直します。クリック3 住所の入力方法と入力先のフィールドを指定するフィールドに応じて住所の手順3の[住所の構成]では、「郵便番号に対応した住所をどのように分割して、どのフィールドに入力するか」を指定できます。このレッスンでは、都道府県とそれ以外の部分を2つのフィールドに入力するように設定していますが、ほかにもさまざまな分割方法を選べます。例えば、[分割なし]を選ぶと住所を1つのフィールドに入力できます。また、[都道府県、市区郡、住所の3分割]を選ぶと、都道府県、市町村とそれ以外の部分で3つのフィールドに住所を分割して入力でき
ます。フィールドに合わせて目的の分割方法を選びましょう。分割方法を選べる4 入力のテストを行う都道府県と住所が1つのフィールドに入力される❶「540-0008」と入力5 変更を保存するフィールドに設定した内容を保存するかどうかを確認するメッセージが表示された「定型入力」とは「定型入力」とは、あらかじめ設定した規則に従って入力を支援するための機能です。定型入力を設定すると、あらかじめ設定した規則と異なるデータがフィールドに入力できなくなります。このレッスンでは、[住所入力支援ウィザード]によって[郵便番号]フィールドに「000 ¥-0000;;_」という定型入力が設定されます。これは、「『-』(ハイフン)でつながれた3けた+4けたの数字を入力しなければいけない」という規則を表しています。6 [郵便番号]フィールドの設定を変更する郵便番号を「−」(ハイフン)付きで登録できるようにする[郵便番号]をクリック間違った場合は?手順7で[定型入力]に入力する内容を間違ってしまったときは、再度[郵便番号]をクリックして[定型入力]への入力をやり直します。7 [定型入力]の書式を変更する❶[定型入力]のここをクリック❷Δキーを2回押して「;」と「;」の間にカーソルを移動❸半角数字で「0」と入力必ず半角文字で入力するなぜ、[郵便番号]フィールドの定型入力を変更するの?[住所入力支援ウィザード]で[郵便番号]フィールドに設定された定型入力では、入力したデータが「102-0075」と表示されます。しかし、[郵便番号]フィールドへ実際に入力されるデータは「1020075」という内容の数字になります。そのため、基本編のレッスン
で作成するあて名ラベルのレポートを表示するときに、郵便番号が「1020075」となってしまいます。手順6では、フィールドに格納されるデータと定型入力で表示される内容が同じになるように、定型入力の書式を設定し直します。8 [都道府県]フィールドの設定を変更する[郵便番号]フィールドの[定型入力]の設定を変更できた[都道府県]をクリック郵便番号の定型入力の意味定型入力には「;」(セミコロン)で区切った3つのセクションを指定します。最初のセクションには「どういった入力規則を設定するのか」、2番目のセクションには「フィールドへどのような値が保存されるのか」、3番目のセクションには「入力中の空白の表示方法」
をそれぞれ指定します。このレッスンの郵便番号の場合は、最初のセクションには「000 ¥-0000」を指定していますが、それぞれ「0」は数字1けたを表す書式文字列、「¥-」は「-」(ハイフン)そのものを示すものなので、3けたと4けたの数字が「-」でつながれた文字列であることを意味します。2番目のセクションに何も指定しないと、定型文字列中の文字を含めずにデータをフィールドに保存します。例えば、「120-7773」と入力すると、実際には「1207773」がフィールドに入力されます。「0」を指定すると、「120-7773」などとハイフンを含む形で、定型入力中の文字を含めてフィールドに保存されます。3番目のセクションには入力中の空白文字をどの文字で代替するのかを指定します。一般に、文字を入力する必要のあるフィールドが空白になっていると、そこに文字を入力しなければならないのかが分からないため、空白以外の文字列を指定します。

9 [住所入力支援]の設定を変更するここでは、[都道府県]フィールドで住所から郵便番号が入力されないように設定する❶ここを下にドラッグして❷[住所入力支援]❸bキーを押して削除のここをクリックスクロール住所から郵便番号が自動で入力されるようにするときは、削除しないでおく●データシートビューでの表示1番目のセクションの設定により、3けたと4けたの数字をハイフンでつないで入力できる3番目のセクションの設定により、空白個所に「_」(アンダーバー)が表示される2番目のセクションの設定により、表示された内容がそのままフィールドに格納される[住所]フィールドの10 [住所入力支援]の設定を変更するステータスバーにフィールドの説明を表示できるデザインビューで各フィールドの[説明(オプション)]に文字列を入力しておくと、データシートビューでそのフィールドに値を入力しようとするときに、ステータスバーにその内容が表示されます。例えば、フィールド名が分かりにくいときに、[説明(オプション)]に詳しい説明を入力しておけば、データを入力する人への手助けとなります。11 データシートビューを表示する12 データを入力するフィールドのデータを編集するには™キーを押すtキーを使ってフィールドを移動すると、フィールドの内容が選択された状態になります。この状態のまま文字を入力すると、フィールドに入力されているデータが削除されてしまいます。フィールドのデータを編集するときは、™キーを押してフィールド内でカーソルが点滅している状態にしてから文字を入力しましょう。13 住所の続きを入力する間違った場合は?手順12で郵便番号を入力しても、都道府県と住所が自動で入力されないときは、[住所入力支援ウィザード]の設定が間違っています。手順1から操作をやり直しましょう。13 住所の続きを入力する[住所入力支援ウィザード]で住所の入力を楽にしよう何も設定していないテーブルでは、郵便番号と住所をそれぞれ入力しないといけないので、入力するデータが多ければ多いほど、住所の入力は非常に手間がかかります。ところが、[住所入力
支援ウィザード]を使って、郵便番号から住所を自動的に入力する機能をテーブルに追加すると、フィールドに郵便番号を入力するだけで住所が自動的に入力できます。住所を入力するテーブルを作るときは、[住所入力支援ウィザード]を活用しましょう。