Project 2013はヽプロジェクトマネジメントを行う上で役に立つさまざまな基本機能を備えています。まずは、
Project 2013を使ってどのようなことができるのか確認しましょう.

プロジェクトのスケジュール作成
プロジェクトのWBS （Work Breakdown
Structure）を定義し､タスクの期間や作
業時間を見積もり､さらにタスク同士の依
存関係を設定することにより､ダイナミッ
クなスケジュール計算を行うことができ
ます。テーブルではあらかじめ用意された
表示項目のほかに､ユーザー独自の項目を
作成したり､信号機マークでタスクの状態
を視覚的に表示したりすることができま
す。ガントチャートはスケジュールをバー
で視覚的に表示するだけではなく､タスク
の重要度やクリティカルパスに該当する
バーの色を変更することができます。また
基準計画を保存することで、当初のスケ
ジュールと進行中のスケジュールを比較
することもできます.

プロジェクトのリソース管理

プロジェクトに必要なリソース（人､材料、
コストなど）の情報を登録することができ
ます。タスクにリソースを割り当てること
で､リソースの負荷状況を把握できるよう
になります｡またリソースはプロジェクト
のコストとも密接に関係しています。これ
らをきちんと設定することで､実際にプロ
ジェクトがスケジュールの範囲内に完了
できるのか、また予算内に収まるのか、と
いった妥当性を検証することできます.

プロジェクトの進捗管理
タスクの実績情報を入力することで進捗
を管理できます。Projectでは基準計画と
実績を比較することで､プロジェクトに発
生した差異を簡単に把握することができ
ます。実績情報は､主に期間もしくは作業
時間を入力する方法があります.

プロジェクトのレポート
Project 2013には、大きく分けて２つの
種類のレポート機能があります。１つは
Projectにビルトインされたレポート機
能、もう１つはEｘｃｅｌとVisioヘデータを
エクスボートするビジュアルレポートで
す。Project 2013では、特にビルトイン
のレポート機能が大幅に進化し､視覚的で
動的なレポートを作成できるようになり
ました。作成したレポートはＷｏrdや
PowerPoint､Eｘcelのような他のOffice
アプリケーションにコピー/貼り付けを
使用して共有することができます.
また「ビジュアルレポート」機能を利用す
ることでヽProjectのデータをExcelのピ
ボットテーブルやVisioの図形データに
エクスボートし､さまざまに加工すること
ができます。ビジュアルレポートのテンブ
レートは、Eｘｃｅｌ用が10種類、Visio用
が６種類用意されています.

使いやすいスケジュール機能
Project 2013のスケジュール作成にはさまざまな方法があります。手動スケジュール機能を使うことによって、トッ
プダウンで大枠のタスクを定義し、段階的に詳細化してスケジュールを作成することもできます.
また［チームプランナー］ビューでは､リ
ソースごとにタスク割り当てをバー
チャートで表示したり､リソースにまだ割
り当てられていないタスクを発見して割
り当てることもできます.
またスケジュールの概要だけを把握した
い場合は、［タイムライン］ビューで簡単
にプロジェクト全体のスケジュールを見
ることができます.
さらにProject 2013から「タスクパス」
という新機能が追加されました。ガント
チャートで､特定のタスクの影響を受けて
いる先行タスクや後続タスクのバーを簡
単に強調表示することでタスク問の関係
を非常に把握しやすくなっています.

簡単な情報共有
Project 2013と、グラウト型サービスであ
るOffice 365と統合されたSharePoint
Onlineを利用することで､Project 2013
のタスクとShare Pointのタスクリスト
間で同期を行うことができます。これに
よってWebブラウザ上でプロジェクト
情報を共有することができます。また、
Project 2013を持っていないユーザーで
も、SharePoint 2013のタスクリスト上
で実績を入力することもできるので､チー
ム内での簡易的なプロジェクトマネジメ
ントのツールとして非常に便利に利用で
きます.
さらに本格的に複数プロジェクトのマネジ
メントを行う場合は、Project Server
2013を利用することができます。Project
Server 2013についても、Office 365と
統合されたProject Onlineというグラウ
ト型のサービスが用意されています。